どうして私だけに注意するの?




フキくん
−フキくん−

ねえ、お姉さん、お姉さんの言うとおり、ぼくの記事、たくさん削除さくじょしてきたけど…

他にも、違反いはんしてる人、たくさんいると思うんだ。


お姉さん
−お姉さん−

うん、そうだね。残念ざんねんなことだけど。


フキくん
−フキくん−

うん、なのにさ、

…なのにさ、どうしてお姉さんは、ぼくにだけ注意をするの?


お姉さん
−お姉さん−

え?

そんなの決まっているじゃない。
お姉さんがフキくんのことを心配しんぱいしているからだよ。


フキくん
−フキくん−

心配しんぱい


お姉さん
−お姉さん−

うん、お姉さんは、フキくんのお友達ともだちとして、フキくんが、いけないことをしているのが心配しんぱいだから、こうやっていっしょうけんめい、フキくんに色々な説明せつめいをしているんだよ。


フキくん
−フキくん−

うーん…

じゃあ、お姉さん以外いがいで、ぼくのブログに注意をしてきた人は?

こういう人たちとも、お姉さんみたいにお友達ともだちだったってわけじゃないけど…


お姉さん
−お姉さん−

うーん、いろいろな人がいるだろうね。

友達ともだちじゃないけど、フキくんが心配しんぱいだ、って人もいれば、たとえばフキくんがのせていた歌を歌う歌手のファンだったり、マンガのファンだったりする人もいるだろうね。


フキくん
−フキくん−

え?どうしてそういう人が注意をしてくるの?

そういう人はみんな、ぼくのブログのイラストや歌を見れば、楽しいはずだよ?


お姉さん
−お姉さん−

ううん、フキくん、それはちがうよ。

ファンであればあるほど、その歌やイラストがブログにのせられていることを、いやがると思うよ。


フキくん
−フキくん−

えー?なんでなんでー?


お姉さん
−お姉さん−

だって、ファンであればあるほど、それがとても貴重きちょうで、大切なものだ、ってわかってるはずだもの。

それがブログで、たくさんたくさんのせられて、たくさんの人がスクラップしていたら、それが貴重きちょうで、大切なものだ、って気持ちは感じにくくなってしまうよね。


フキくん
−フキくん−

う、うーん、よくわからないなぁ…


お姉さん
−お姉さん−

たとえば、歌だったら、CDを買わないと手に入らない。
マンガだったら、雑誌ざっしやコミックスを買わないと手に入らない。
イラストだったら、そのホームページまで行かないと見ることが出来ない。

それが、本当だよね?


フキくん
−フキくん−

うーん、でもそれって不便ふべんだよ…

みんながブログにのせれば、もっとたくさんの人が、歌やイラストを見ることができるのに…


お姉さん
−お姉さん−

うん、そうだけど…

でもそうしたら、CDが売れたときのお金や、雑誌ざっしが売れたときのお金は、どうなってしまうんだろう?

本当なら、お金がはらわれたはずなのに、みんながブログにのせたら、そうではなくなってしまうんだよ。


フキくん
−フキくん−

う、うーん、そうだけど…


お姉さん
−お姉さん−

ホームページにイラストをのせている人だって、そのイラストを見て、感想を言ってしくて、のせているわけだよね。

イラストだけを、自分の知らない場所にのせられてしまったら、感想だってきけなくなっちゃう。


フキくん
−フキくん−

う、うん…

それは、そうだね…


お姉さん
−お姉さん−

だから、ファンの人も、ブログの違反いはん記事をいやがるんだ。

ブログを作っている人を心配しんぱいして、と、違反いはん記事のせいで、こまっている人がたくさんいるのを知っているから、たくさんの人が、注意をしているんだね。


フキくん
−フキくん−

でも…他にも、そういう人はたくさんいるのに…

なんでぼくだけなんだろう?


お姉さん
−お姉さん−

ね、本当に、「フキくんだけ」が注意されているのかな。

よく、周りを見てみようよ。
他にも注意されている人が見つかると思うよ。


フキくん
−フキくん−

うーん…

わかんないなぁ…


お姉さん
−お姉さん−

それじゃ、注意ちゅういしてくれた人のブログに行ってみようよ。
その人のお友達のブログなんかも回ってみれば、きっと掲示板けいじばんなんかに、注意された人が書きこんでいると思うな。


フキくん
−フキくん−

うーん…

じゃあ、そうしてみようかな。

でも、全部の違反いはん記事を消すと、ぼくのブログ、何もなくなっちゃうんだよね…
そんなのやだなぁ…


お姉さん
−お姉さん−

そっかぁ…

じゃあ、それについては、次で、少し考えてみようか。



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